同窓生活躍しています! 防衛大学校 戦略教育室教官と学生


 同窓生「大濠人」の皆さんは、母校福岡大学附属大濠高校から毎年多数の学生が防衛大学校(以下「防大」)受験し、学生として精進しているのをご存知だろう。しかし学生だけに限らず、現在、防大の防衛学教育学群 戦略教育室で教官を務める「大濠人」も2名いる。この度、偶然にもその大濠人である上野教授を訪ねる機会を得、また、同時にほか2名の「大濠人」にもお会いすることができた。こうして同窓会始まって以来の防大キャンパス取材が実現した。

大濠高19回卒の上野一哉教授(1等空佐)は戦略教育室長を務め、また同21回卒の小蜿一准教授(2等陸佐)は同室の教授陣の一人として教鞭を執られている。また、現在、航空要員4年生で「公共政策」を専攻している同50回卒の江口幸佑学生(陸上競技部員)にもお会いできた。キャンパス生活の状況や3年時の断郊(だんこう)競技会(6kgの装備を背負って走る)でチーム長を務め、銅メダルを獲得したことなどを笑顔で語ってくれた。短い面談だったが学内で4年生は“神様“といわれる存在だそうだが、厳しい訓練を踏破し勉学面でも優秀な成績を誇っている自信がひしひしと伝わってきた。
勿論初対面だったが旧知の仲のようにすぐ和やかな会話が弾み、本当に溌剌とし、また凛々しい受け答えなどの所作に取材同窓生として大いに感動し「大濠魂」此処に健在なりと感激した。

上野教授は防大21期生で管理学(現在の公共政策学科)を専攻。卒業後、埼玉大学大学院(現在の政策研究大学院大学)で政治学修士を取得している。
任官後は主として航空機整備幹部として勤務し、現在は古典戦略から現代戦略、そして核戦略までの幅広い戦略論について講義をしている。4年生に対しても「防衛力と防衛関連企業」や「自衛隊における男女共同参画」をテーマにゼミを行っている。また、学生当時は校友会で儀仗隊員として活躍していたが、息抜きとして趣味のギターも弾いていた。防大に着任以降は趣味が高じ、ご自身も顧問としてクラシック・ギター部員とともに演奏するなど、忙しい学生指導に余年がない。

小蜿y教授は防大22期生で上野教授と同様、管理学を専攻し、防大卒業後は防衛大学校安全保障研究科で社会学修士を取得。
任官後、主として機甲科(戦車)部隊で勤務した後、現在は3年生に「作戦」を、また4年生にゼミで「軍隊と人道復興支援」をテーマに教鞭を執っている。これらの科目は、幹部自衛官となる学生にとって必要不可欠で、卒業後も将来にわたって学んで行くための基礎であり、自衛隊の国際活動が本来任務に格上げされたことで、ますます重要になっている。
また、学生時代はボート部員として他大学とのレガッタ対校戦を愉しみ、ボートを通じて学外の幅広い人脈もでき今でも熱い交流が続いている。
現在はボート部OB・顧問として、学生達と埼玉県戸田市戸田ボート・コースで記録更新に智恵と汗を搾っている。なぜ海上自衛官ではなく陸上自衛官なのか?とは素人考えか。(写真添付) 大濠高校出身の部員は、これまで准教授ただ1人だそうだ。ボートはイングランドで発祥した紳士のスポーツで、「クラブの華」と称される。漕艇クルーが一丸となりオールを漕ぐタイムレース、そして気力体力を振り絞っての競技だ。個々の実力も問われるが、優れたチームワーク力が求められる競技で、そのクルー達の絆や友情を育み生涯の親友も出来るなど、一度漕いでみたら病み付きになる奥深さを知って欲しいと、後輩「大濠人」の入部を首を長くして待っておられる。

また、お会い出来なかったが下記の「大濠人」が勤務並びに学んでいる。
同35回卒の川村 豊 訓練部次席指導官・防大37期相当の一般大出身(3等空佐)で、高射運用(地対空ミサイル)幹部。防大では応援団リーダー部の顧問として学生指導に当たっている。

他に下に記した現役の学生(期別は防大の期)が、大濠OBである。
陸上 山下 祐治学生、 4年生・53期生 国際関係論専攻、短艇委員会
海上 白濱 裕貴学生、 4年生・53期生 機械システム工学専攻、グライダー部
陸上 北山 喜法学生、 3年生・54期生 国際関係論専攻、短艇委員会、防衛学研究同好会
陸上 田中 恒平学生、 2年生・55期生 公共政策専攻、準硬式野球部
陸上 蒲池龍之介学生、 2年生・55期生 人間文化専攻、アメリカン・フットボール部
海上 橋本 将雄学生、 2年生・55期生 電気電子工学専攻、剣道
  柴里 拓也学生、 1年生・56期生 理工学専攻ら7名が学んでいる。
柴里学生は1年生のため、陸海空の要員及び学科の専攻は未だ決まっていない。

なお、既に防大を卒業し任官中の「大濠人」が国内外の任地で使命を遂行している。

同窓会から、各位の「ご活躍」並びに「ご健闘」を祈る!

「防衛大学メモ」

見えない自分が、見えてくる。あなたは「自分」を持っていますか?
自分は「このままで良いのだろうか」と思ったことはありませんか?
自分は「このままじゃいけない」「今の自分を変えたい」・・・
そんな熱いハートを持った人たちを、防衛大学は待っています。
飾りを脱ぎ捨てた時、リアルな自分が見えてくる。
我(われ)を捨てることの困難さを知る。
乗り越えろ、自分自身。 脱ぎ捨てろ、自分の甘さ。
ここにしかないもの、ここでしか体験できないもの。
「規則正しい生活」という緊張感に包まれる。
4年間の厳しい生活に耐えた者だけが手にするもの。
一生続く「友情」が、ここにある。

昭和29年7月1日に前身の保安大学校から現在の防衛大学校に校名を改めて開校。昭和30年3月から現在の神奈川県横須賀市走水、地元で「小原台」と呼ばれる東京湾と太平洋を一望する岬の高台に鎮座している防衛省管轄の大学。
開校に当たり「陸海空の要員を統合教育すること」、「豊かな教養を持った社会人であると同時に新しい民主主義に相応しい高い識見を持った幹部を育成すること」、「学科教育は大学教育と防衛学の二本立てとし、大学教育では理工学教育を重視すること」の三つの理念をもって出発した。ただし、現在は人文社会学系の学科も備えている。
また、「創立時の建学の精神は変えてはならない部分だが、学科等の組織、教科や訓練のカリキュラム、施設等は学問の進歩や社会の要請・変化に応じて変えていかねばならない」と、また、本科学生の教育カリキュラムは盛り沢山であり、限られた時間の中で勉学・語学・運動・訓練・学生舎生活・各種行事・校友会活動等のすべてを完全に修得することは困難であるかもしれないが、全学生が自主自立の精神に則り、すべてに対して日々挑戦して欲しい」と馬場順昭副学校長は語っている。

総学生数 約1600名 うち女子学生は約100名
*キャンパスでの学びはすべて国費で賄われる。(国が負担する)
*海外留学生(本科と研究科)が約90名(タイ、シンガポール、インドネシア、モンゴル、ベトナム、韓国、ルーマニア、カンボジア、インドの9カ国)<2007年度現在>

学科と課程 → 教養課程、教養教育・外国語・体育学・専門基礎・防衛学、人間文化、公共政策、国際関係、応用物理、応用化学、地球海洋、電気電子工学、通信工学、情報工学、機能材料工学、機械工学、機械システム工学、航空宇宙工学、建設環境工学、これらの学科科目と課程で各訓練・各行事・学生舎生活・校友会活動などに挑戦できる。

特に歴代学生が挑戦し記憶に残った行事や訓練は?
団体戦でチームを、隊を、組織して競技するカッター競技会、棒倒し競技会、断郊競技会など。個人力はもちろんだがチームとしての成績が問われる。
チーム全員が互いに助け助けられ勝ち抜くために、必死の真剣な挑戦が繰りひろげられる。全員で、名誉の”フラッグ”と“金銀銅のメダル”を手にするために戦い抜く。男子学生、女子学生ともに栄冠を目指して挑戦する。
各学年での主要な訓練や競技会は次のとおり。
1年次:夏季の8km遠泳訓練や秋季の北富士演習場で訓練など
2年次:春季のカッター(短艇:12人/挺)競技会や冬季のスキー訓練、富士山登山など
3年次:6kgの装備を背負った、断郊競技会(クロスカントリー)、硫黄島研修など
4年次:持久走競技会 

これらは、防衛大学に入学しないと体験できない!
最新の防衛学を始め、全人格の陶冶をも。

大濠健児の皆さん、青春をかけてみませんか?



上野室長教授と小柳准教授と江口学生



上野一哉戦略教育室長教授


江口幸佑 防衛大学生

 

 
キャンパス移動中の学生




食堂の様子


班・分隊毎の集団訓練の様子


訓練8km遠泳先の島


防大チームのレガッタの様子


上野教授と学生の皆さん


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